棚町「純一!いくらあんたでも言って良いことと悪いことがあるよ!」
純一「か、薫!落ち着いて……」
棚町「あんたの言い分聞いてやろうじゃない」
純一「だって薫だよ、他に良いあだ名あるのか?」
棚町「あんた……それ本気で言ってるの?」
純一「ぼ、僕はいつだって本気さ!薫のことも本気だよ」
棚町「そんな言葉に騙される私じゃないわよ」
純一「あだ名が気にいらないって言い出したのは薫の方じゃないか」
棚町「だいたいプジョルってなによ!言葉の響きからバカにされてるようにしか感じられないじゃない」
純一「薫はプジョル知らないのか。バルセロナ期待のホープだぞ」
プジョルがホープ……?
と思ったけどアマガミって90年代なんだっけか
棚町「バルセロナってちょっと前にオリンピックやったところでしょ。なにか関係あるの?」
純一「いやいや、プジョルはサッカー選手だよ。まあ薫は女の子だから知らなくて当然か」
棚町「サッカー選手なんてアルシンドとかラモスくらいしか知らない」
純一「それはちょっと古いな。せめてゴンとか中田とか岡野とかいるでしょ」
棚町「サッカー見るのは嫌いじゃないわよ。豪快なシュートは見ていて気持ちいいものね」
純一「プジョルはDFだけどね」
棚町「ふーん、それでそのプジョルってかっこいいの?」
純一「え?あ……えっと、ウンカッコイイヨ」
棚町「あんたの言い方でおおよそ検討がついたわ……。」
純一「いや、ほんとにかっこいいんだって!それに走ると髪がファッサファッサするんだよ」
棚町「なるほど、そのプジョルってのは私に似て素敵な髪質をしているのね」
純一「物わかりがいいね!さすが薫」
棚町「そんなの知らないわよ。いくらサッカー上手くてもプジョルはイヤ!」
純一「薫はわがままだなあ」
棚町「なにか言ったかしら?」
純一「な、なんでもありません……」
棚町「ったく」
純一「他になにがあったっけ?」
棚町「……わかめとか」
純一「わかめ、いいじゃないか」
棚町「純一……あんたどういう感性してるのよ」
純一「だってわかめちゃんだよ。しずかちゃんと並んでオカズにしたいアニメキャラツートップじゃないか!」
棚町「オカズって……女の子の前で言う言葉かしら」
純一「え?女の子なんてどこにいる?」
棚町「うっわ、それ彼女に言うセリフ?私って女の子としての魅力がないのかしら……」ヨヨヨ
純一「ご、ごめん。冗談が過ぎたよ。薫は僕の大切な彼女だよ」
棚町「やーい引っ掛かった!引っ掛かった!」
純一「こーいつー」
純一・棚町「「キャッキャウフフ」」
・
・
・
棚町「っとイチャイチャは置いといて、多分そっちのわかめじゃないと思うわ」
純一「いや!わかめちゃんとしずかちゃんは譲れない!野村道子さんは偉大なのだ!」
棚町「純一、変なところで頑固なのよね。(まあそういうところも好きになった理由の一つなんだけどね)」
純一「え?何か言った?」
棚町「なんでもないわ。だからそのわかめじゃないって言ってるの」
純一「じゃあどのわかめだっていうのさ。まさか桜ちゃんにあんなことやこんなことしてきたクソワカメの方か!?」
棚町「なによそれ、ゲーム?」
純一「間桐家なんて滅びてしまえば良かったんだ!そうしたらおじさんだって……まあまだ発売してないゲームだけど」
棚町「まだ出てないゲームでそんなに熱くなってどうしちゃったのさ」
純一「なんか熱い想いを感じたんだ」
棚町「ふーん、で、そっちのわかめでもないと思うわよ。食べる方のわかめよ」
純一「なんだ、なら良いあだ名じゃないか」
棚町「……あんたそれマジで言ってる?」
純一「ぼ、僕はいつだって本気さ!薫のことも
棚町「はいはい私も大好きよ」
純一「薫……」
棚町「純一……」
純一・棚町「「キャッキャウフフ」」
・
・
・
棚町「それで、純一のわかめにかける想いを聞かせてもらおうじゃない」
純一「だっておいしいじゃないか」
棚町「……え?それだけ?」
純一「うん」
棚町「はぁ……あんた私の気持ち考えたことある?」
純一「僕はいつも薫のこと考えてるよ」
棚町「そ、そんな恥ずかしいこと急に言わないでよ///」
純一「赤くなった薫も可愛いよ」
棚町「純一……」
純一「薫……」
棚町「……///」
純一「おっと、本気で照れてるのか?」
棚町「う、うっさいわね!ちょっと部屋が暑いだけよ!」
純一「僕はうそはつかない、可愛いよ薫」
棚町「///」
純一「あとはわかめを食べると髪の毛が増えるって言われてるし」
棚町「(話変えちゃうのね……)また髪の毛か……」
純一「やっぱり薫のトレードマークはその髪だと思うんだ」
棚町「あんたまでそんなこと言う……」
純一「いやいや、いい意味でだよ。僕は薫のふわふわの髪が大好きだよ」
棚町「……うん」
純一「僕はストレートヘアの薫よりもふわふわヘアな薫の方が安心する」
棚町「うん」
純一「もしも薫がその髪を気に入ってなくても、僕がその髪を好きになってあげるよ」
棚町「この髪、結構気に入ってるよ」
純一「そっか、それにどんなあだ名でもどんな髪質でも僕は薫を好きになったと思うな」
棚町「純一……てんきゅ」
純一「何が?」
棚町「……鈍感」
純一「ひどいなー」
棚町「!でも純一さっきなんてあだ名つけたっけ!?」
純一「……ブタゴリラ」
棚町「さすがにそのあだ名はダメでしょ」
純一「まあ僕の話を聞きたまえ」
棚町「ほう、純一なりの考え方がありそうね。聞かせて頂戴」
純一「たしかにブタゴリラっていうのはほとんど侮蔑だ」
棚町「だったら
純一「話はここからだ。熊田薫は町のガキ大将だろ。そいつがなんでこんな侮蔑を受け入れてると思う?」
棚町「そんなの知ったこっちゃないわよ」
純一「彼にはその侮蔑をも受け入れる器量があるんだよ。いつも怒っててトンガリをいじめてるイメージがあるだろうが本質はそこじゃない」
棚町「ほうほう」
純一「僕はそんな彼が好きなんだ!そして薫も大好きだ!」
棚町「なんだか煙に巻かれた感じね。だいたいあんた、キテレツ大百科の何を知ってるっていうのさ」
純一「ふっふっふっ、アニメは全て見た!」
棚町「その程度でF先生を語るんじゃないよ。だいたいブタゴリラは薫っていう名前が嫌いだからブタゴリラに甘んじてるのよ」
純一「え?そうなのか?知らなかった」
棚町「やっぱりあんた何も考えてないのね、さっき嘘つかないっていったのに……」
純一「……ごめん」
棚町「まあいいわ。あんたのそういう素直なところも私は……その……好き、だから」
純一「僕だって薫のお母さん想いなところとか、一緒にいて楽しいところとか、実はすごく純情なところとか大好きだよ」
棚町「純一ばっかりたくさん言って……!私だって純一のバカなところとか、頼りないところとか、高い場所が苦手なところとか大好きよ」
純一「おいおい……それは褒めてるのか?」
棚町「それに……いつもそばに居てくれるところとか、一緒に悩んでくれるところとか、……純一の全部が大好き!」ギュ
純一「薫!急に抱きつくなよ」
棚町「いいじゃない、恋人同士なんだし」
純一「それもそうだな、僕も大好きだよ、薫」ギュッ
棚町「あー純一と話してたらあだ名なんて馬鹿らしくなってきた」
純一「あれだけ怒ってたくせに……」
棚町「私はね、純一がそばにいてくれたらなんだって受け止められそうな気がするの」
純一「うん」
棚町「正直さ、あだ名とかもどうでもよかったのよ」
純一「え?どういうこと?」
棚町「純一と話ができればそれで、それだけでよかったってこと」
純一「そっか」
棚町「なによ、もっと喜びなさいよ」
純一「僕も薫と話してる時が一番楽しいよ」
棚町「うん」
純一「何も考えてなかったとはいえ、さすがにブタゴリラはひどかったね、改めてゴメン」
棚町「ほんとよ、乙女の純情が傷つきましたー」
純一「ははっ、じゃあ僕が癒してあげないといけないね」
棚町「んっ………………………」
棚町「ぷはっ、純一情熱的すぎ」
純一「ははっ、まだまだこれからだよ」
おわり
これくらいの量の方が読みやすいよね
スレタイは薫が可愛いSSが書ければ何でもよかった
薫の髪の毛もふもふ
乙
そしてブタゴリラの本名を初めて知った
あんた書く側もやるのか
DTBでやれよ
SSなんてはじめて書いたさ
薫可愛いなあ→薫が可愛いSSが読みたい→薫?熊田?ブタゴリラ!
DTBは難しいからまだ書かない
薫のもふもふ髪の毛ぺろぺろ(^ω^)
乙
短いながらもとても良かった
コテのくせにやるじゃん
山もオチもないからどうかと思ったけど割と好評で良かった
こういう何気ない会話っていいよね